「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(そらはく)」のミュージアムショップで購入した「飛燕Ⅱ型改」を製作しています。機体にシルバー塗装を行いました。各部の塗装と組み立てを進め、完成に近づいてきました。
製作過程を以下で説明します。
前回のおさらい
前回は、機体各部の工作を行い、機体が出来上がりました。
着陸脚の塗り分けも行いました。
次は機体の塗装を行います。
機体のシルバー塗装
シルバー塗装のテスト
今回の製作では、「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」に展示されている「飛燕Ⅱ型改 試作17号機」のイメージでの完成を目指しています。
展示されている「飛燕」の機体は無塗装のシルバーでした。磨かれた金属がシルバーのまだら模様を描いていました。
このまだらのシルバーを再現したいのですが、いきなり塗って上手くいく自信が全くありませんでした。そこで、以下の資料でシルバーの塗装方法を調べてみました。
- モデルアート [プラモハンドブックシリーズ] 「模型用シルバー塗装 完全カラーマニュアル」
- モデルアート2022年4月号臨時増加「メタリック塗装攻略のメソッド」
シルバーをきれいに塗装するには、下地をつやつやのブラックで塗装して、エアブラシで薄くシルバーを塗り重ねるのが良いと思い込んでいました。しかし、「模型用シルバー塗装 完全カラーマニュアル」にはそれ以外の様々な方法が掲載されていました。
特に気になったのが、ハセガワの「熊野筆シリーズ ぼかし筆」を用いて筆塗する方法です。塗りむらを活かす塗装方法が、今回のまだらシルバー塗装に向いているように思いました。
また、「メタリック塗装攻略のメソッド」によると、メタリック塗装の下地処理として耐水ペーパーで水研ぎを行う場合は、800番までで十分なようです。800番が手元にかなったのですが、1000番の耐水ペーパーがあったので、1000番で水研ぎすることにしました。
これらを参考に、バンダイのメカコレクション「コスモゼロ」を塗ってみました。
赤と黄色はエアブラシで塗装しました。また、シルバーの部分は以下の手順で筆塗しました。
- 塗装する面を1000番のサンドペーパーで水研ぎする。
- ハセガワの「熊野筆シリーズ ぼかし筆(大)」を使用して、クレオスC8「シルバー」を少しづつこすりつけるように筆塗する。
- 十分乾燥させた後、軽く磨く。
- 面相筆を使用して、クレオス40周年記念カラー「プリビアスシルバー」でまだら模様を描き込む。
- クレオスウェザリングカラーWC02「グランドブラウン」でウェザリングを行う。
- 面相筆を使用して、タミヤエナメル塗料X-11「クロームシルバー」でまだら模様を描き込む。
詳しくは、以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)
【プラモ】バンダイ メカコレ「コスモゼロ」でシルバーの塗装を試してみた。
まだらシルバーの塗装
「コスモゼロ」を塗装した結果を踏まえて、「飛燕」を塗装しました。
まず機体表面をサンドペーパーで水研ぎしました。そしてハセガワの「ぼかし筆(大)」でクレオスC8「シルバー」を塗りました。
塗膜が厚くならないように気を付けながら、少しづつこすりつけるように塗りました。
また、主脚カバーにもC8「シルバー」を塗りました。また、カバーの内側はC8「シルバー」とガイアノーツWG-02「みずいろ」で塗り分けました。
1日ほど放置して十分乾燥させた後、機体と主脚カバーを布で軽く磨きました。やりすぎるとシルバーが剥がれてしまうので、注意しながら磨きました。
「コスモゼロ」を製作したときは、ここで「プリビアスシルバー」を塗りましたが、先にウェザリングを行うことにしました。実機の「飛燕」の色合いを考慮して、ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」を使用しました。
専用溶剤で薄めたものを、機首から後ろに向かって流すように塗りました。
次に、面相筆を使って「プリビアスシルバー」でまだら模様を描き込みました。ガイアノーツの「メタリックマスター」で希釈したものをランダムに塗りました。
機体全体にまだらを描き込むのに時間がかかってしまいました。しかし、予想以上に狙っていたイメージに近いまだら模様を再現することが出来ました。ウェザリングを「マルチブラック」で行ったおかげで、塗り重ねたシルバーとのコントラストが上がったのが良かったように思います。
当初は、さらに色を重ねるつもりでしたが、下手に手を加えると台無しになりそうです。そこで、まだらシルバーの塗装はこれで完了とすることにしました。
「コスモゼロ」で試し塗をしていたのが、とても有効でした。ありがとう「コスモゼロ」。
機体各部の製作
機体の塗装が終わったので、各部の組み立てと塗装を行いました。
プロペラと排気管
機体が分解された状態で「飛燕」を見に行った時には、プロペラ中央部は赤く塗られていました。
そこで、プロペラとスピンナーをクレオスC114「RLM23レッド」とC8「シルバー」で塗り分けました。シルバーは「ぼかし筆」で筆塗しました。
ただし、赤い部分は組み立てると見えなくなってしまいます。あえて赤を塗る必要はなかったのですが、印象に残ったので塗ってみました。赤い部分は「コスモゼロ」を塗った時に、一緒に塗りました。
プロペラを機首に取り付けました。赤い部分はこれで見納めです。
そして、スピンナーをかぶせました。赤い部分は完全に見えなくなってしまいましたね。
機首回りは、あと排気管を接着すれば出来上がりです。クレオスC「焼鉄色」を筆塗して接着しました。排気口には「マルチブラック」を塗りました。
「フラットブラック」ではなく「マルチブラック」を塗ったのは、たまたま近くにあったからです。
キャノピー
キャノピーの窓枠を塗り分けて接着しました。当初は細切れのマスキングテープで透明部分を覆ってエアブラシで塗装したのですが・・・
塗り際がガタガタになってしまいました(恥ずかしいので写真は撮ってないです)。そこで、一旦塗料を溶剤で落とし、コンパウンドで磨きました。
そして、面相筆でクレオスC60「RLM02グレー」を塗りました。
さらにタミヤエナメル塗料X-11「クロームシルバー」を塗りました。窓枠のラインがまっすぐになるようにするため、マスキングテープを併用して面相筆で筆塗しましたが、塗装面が少しでこぼこしてしまいました。
機体に乗せてみると、塗装面のでこぼこはそれほど気にならなかったです。機体のまだらシルバー塗装との相性は悪くなさそうです。そのため、このまま接着しました。
窓枠が多い機体のキャノピーを上手くマスキングするのが課題です。キャノピーの予備があるキットを見つけて練習したいところですが、何か良いキットはないかなぁ・・・
着陸脚
博物館では、主脚柱を間近に見ることが出来ました。ホイールから伸びる黒いブレーキホースが印象的でしたので、ブレーキホースを再現することにしました。
まず主脚柱にカバーを接着しました。そして、黒い伸ばしランナーでブレーキホースを追加しました。
機体に着陸脚を接着しました。
主脚柱カバーの上部には小さなカバーが取り付けられています。
博物館の機体では、左側の主脚柱にはカバーが取り付けられていましたが、右側は紛失してしまったのか、取り付けられていませんでした。
そこで、左の主脚柱のみ上部の小さいカバーを取り付けました。キットのパーツは使わず、写真を参考に0.2㎜プラバンから長方形の板を切り出し、「シルバー」と「みずいろ」を筆塗して取り付けました。
完成まであともう少し・・・
機体が完成に近づいてきました。そして、実はドロップタンクの改造も進めました。
ディスプレイベース用に飾り台も買ってきました。次は完成を目指します。また、ドロップタンクについても次回説明します。
続く
おまけ:子猫の大福さん(24) フィットチーネを食べさせてください。
大福さんに猫草を食べさせてあげたいのですけど、どこにあるのですか?
すまぬ、まだ次を育てていないのだ。
えー、じゃぁ、毛玉ケアはどうするのですか?
大丈夫なのだ。これを見よ、ガホーン!
なんだ、なんだ・・・「とってもおいし草(そう)」?? ダジャレですか?
大福さんのために買ってきた毛玉ケアスナックなのだ!
平ぺったくて、フィットチーネみたいですね。
ウム!早速あげてみよう。大福さん、ほら、フィットチーネだよ!
おぉ、めっちゃ食べてますよ!
おいしいかい、大福さん。おかわりをお食べ。
これで、毛玉ケアもばっちりですね!
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