ドラウィング1/48「コードロン C.630 シムーン」を製作しています。
今回は胴体内部の塗装、計器盤の製作を行いました。
以下で説明します。
胴体内部の製作の続き
前回は胴体内部の製作を進めました。
キットにはエンジンが付属していますが、内部に組み込むと完成後に見えなくなってしまいます。もったいないのでエンジンを単独で展示できるようにすることにしました。そのために、前部隔壁をプラバンでもう一つ製作しました。
キットのパーツはエンジンの展示のために使用し、機体にはプラバンで製作したものを組み込むことにしました。
今回は内部の塗装から進めていきます。
胴体内部の塗装
まず初めに、左右の胴体パーツの内側と前回組み立てた床板パーツにガイアカラーNo.62「ミディアムブルー(FS35164インターメディエイトブルー)」を塗りました。
組み立て説明書ではクレオスMr.カラーC366「インターメディエイトブルーFS35164」が指定されていましたが持っておらず、代わりに持っていたガイアカラーNo.62「ミディアムブルー(FS35164インターメディエイトブルー)」を使用しました。
シートの座面や操縦桿のグリップなどは組み立て説明書に従ってタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を筆塗しました。
次にクレオスMr.ウェザリングカラーWC09「シェードブルー」で陰影をつけました。全体に「シェードブルー」を塗った後、適当に残しながら溶剤を含ませた筆でふき取りました。
さらにウェザリングカラーWC01「マルチブラック」とWC02「グランドブラウン」で控えめに汚れを加えました。
消火器の取り付け
後部隔壁パーツには、消火器と思われるパーツ(部品番号F11)を取り付けます。組み立て説明書では赤一色で塗装するように指示されていますが・・・
消火器らしさを出すため、タミヤエナメル塗料XF-7「フラットレッド」とガイアカラーEx-7「Exシルバー」で塗り分けました。
そして後部隔壁に接着してみましたが、今一つ物足りない感じがします。
そこで、ラベルを貼ってみることにしました。使用したのはハイキューパーツの1/144「RBコーションデカール 03ホワイトXグレー」です。
適当なものを選んで貼ってみました。
計器盤の製作
使用する計器盤パーツを選んで製作開始
このキットには、計器盤パーツが4つ(部品番号C6,C7,E10,E15)付属しています。組み立て説明書の工程番号4では、計器がモールドされていない計器盤(部品番号C6)にデカールとエッチングパーツを貼り付けるように指示されています。
ところが工程番号5では、前部隔壁パーツには計器がモールドされた計器盤(部品番号E10)を接着するように指示されています。
組立説明書に説明がないのですが、エッチングパーツを使う場合はC6、使わない場合はE10を使用すればよい、ということのようです。また、C7とE15はバリエーションキットで使用する不要備品と思われます。
部品番号 | 説明 |
C6 | エッチングパーツと併用する |
C7 | 不要部品 |
E10 | 単独で使用する。 |
E15 | 不要部品 |
機体にはエッチングパーツを併用するC6の計器盤を使用することにしました。そしてE10の計器盤はエンジン展示用に用いる前部隔壁で使用することとしました。
計器盤のエッチングパーツは基部、中央部パネル、右側パネルの3つに分割されています。まず基部のエッチングパーツを計器盤と仮組してみました。すると計器盤上のモールドが干渉することが判明しました。
そこで以下のように干渉する箇所を加工することにしました。
計器盤を加工して基部のエッチングパーツを組み合わせると、今度はぴったりとエッチングパーツが収まりました。
次に中央部パネルと右側パネルのエッチングパーツを仮組してみました。すると、中央部パネルの真ん中が計器盤パーツのモールドと干渉しました。モールドの上部を削ることで対処しました。
塗装と組み立て
まずエッチングパーツにプライマーを塗った後、計器盤パーツとエッチングパーツに黒に近いグレーを筆塗しました。
黒に近いグレーは、ガイアカラーNo.075「ニュートラルグレーV」とクレオスMr.カラーGX-2「ウィノーブラック」を適当に混ぜて作りました。そして、「フラットベース」を少量混ぜてつやを押さえました。
次に、計器の部分をタミヤエナメル塗料XF-19「セミグロスブラック」を塗りました。C6の計器盤では、計器盤のパーツにエッチングパーツを組み合わせて塗ることで、計器の位置が分かるようにしました。
メーターのデカールが付属しますが、エンジン展示用のメーター使うこととし、機体内部用は筆塗で再現することにしました。面相筆でタミヤエナメル塗料XF-2「フラットホワイト」を塗りました。
外側はエッチングパーツで隠れるので、はみ出しても気にせずに塗りました。エッチングパーツを重ねて接着しました。
かなり荒い感じだったので、「セミグロスブラック」と「フラットホワイト」で修正。今回はこれが限界でした。
右側パネルのメーターのうちの一つにエッチングパーツの針を取り付けますが、上手く切り出せる自信がありませんでした。そこで、0.2㎜プラバンから針を切り出して接着しました。
仕上げ
ここまで出来上がったメーターを前部隔壁に接着しました。
計器盤左端に小さな3つのレバーを取り付けます。エッチングパーツが用意されていますが、伸ばしランナーの片端に瞬間接着剤を盛り付けて自作しました。
自作したレバーを計器盤に接着しました。
さらに胴体内部を作り込んだ。
シートベルトの取り付け
キットにはシートベルトのエッチングパーツが用意されています。各シートに2本ずつ、6本が用意されています。左右の区別はなくすべて同じ形をしています。
これらを切り出してメタルプライマーを塗りました。そして金具の部分をガイアカラーEx-7「Exシルバー」、ベルトの部分をタミヤエナメル塗料XF-57「バフ」で筆塗しました。
シートベルトの金具は片方が凸型、もう一方が三角形です。説明書の図面が細かくてはっきりしないので、推測で三角形の側がシート側面に来るように接着しました。ベルトの部分を金具の近くで斜めに折り曲げて、セメダイン「ハイグレード模型用」で接着しました。
操縦席のシートベルトの端が少し浮いてしまったので、ベルトの裏側に「ハイグレード模型用」を塗ってシートに押さえつけるようにして固定しました。
シートベルトを接着するときにはみ出した接着剤は綿棒でふき取りました。また、接着剤が固まるまでに少し時間がかかるので、押さえた状態で保持しました。
側面の四角い窓の塗装
胴体側面に取り付ける四角い窓パーツ(部品番号D6、D7、D8、D9)は、実機では外側に開く扉として機能するようです。キットでは、扉と窓ガラスが一体で整形されています。
四角い窓パーツの窓ガラス部分には、機体の外側に縁取りがモールドされています。また、機体の内側は平らです。
この縁取りについて、組み立て説明書では特に指示がないのですが、ボックスアートをよく見るとシルバーに塗られているように見えます。
また、前回紹介した書籍(創元社:「星の王子様」の誕生)に乗っている墜落時の白黒写真でも窓の縁取りは周辺と色が異なっていました。
そこで、縁取りの部分をガイアカラーGP-07「プレミアムメッキシルバー」で塗装することとしました。また、ガラスと縁取り以外の部分は以下で塗装します。
部位 | 塗料 |
外側 | クレオスMr.カラー C45「セールカラー」 |
内側 | ガイアカラーNo.62「ミディアムブルー(FS35164インターメディエイトブルー)」 |
内側の塗装を行うときのマスキングについてですが、ガラスの外側と同じサイズにマスキングを行うと、斜めに見た時に外側から内側の色の塗膜が見えてしまいます。そこで、外側より少し大きめにマスキングを行うことで、塗膜が見えにくくなるようにします。
内側から見て、外枠の部分が見えなくなるようにマスキングを行いました。窓ガラスは縁が丸まった長方形です。丸まった部分にハイキューパーツの「円形マスキングシート」の直径3㎜のものを貼り、残りをタミヤのマスキングテープで覆いました。そして、ガイアカラーの「ミディアムブルー」を塗りました。
ちなみに「円形マスキングシート」は販売が終了しているようで、代わりに「円形マスキングシール」が売られています。こちらを使用してもよいでしょう。
四角い窓パーツの内側はほぼ平らですが、1カ所四角い突起がモールドされています。これは開閉用の取っ手と思われます。この取っ手を「プレミアムメッキシルバー」で塗装しました。
「ミディアムブルー」の部分をマスキングし、下地にクレオスMr.カラーGX-2「ウィノーブラック」を塗ってから「プレミアムメッキシルバー」を塗りました。また、後部ドア内側のドアノブも同様に塗装しました。
内側の窓を大きめにマスキングしたため、内側からは窓の縁取りが見えてしまいます。この部分がシルバーに見えるようにするため、外側から「プレミアムメッキシルバー」を塗ることとしました。
キットには窓用のマスキングシートが付属していますが、左右の長さが足りないように感じられました。
そのため、このマスキングシートは使わず、代わりに「円形マスキングシート」とマスキングテープを使用しました。窓の四隅は2.5㎜のマスキングシートで覆いました。残りはマスキングテープを使用しました。
(先ほど紹介した「円形マスキングシール」には2.5㎜のものはなく、代わりに2.4㎜、2.6㎜のものが用意されています。これらを上手く使用するか、マスキングテープを2.5㎜のパンチで打ち抜くなどして用意したものを使用するとよいでしょう。)
そして窓の縁取りに「プレミアムメッキシルバー」を塗りました。
内側のマスキング材を剥して胴体に接着。四角い窓をきれいに接着するため、水で薄めた木工ボンドを四角い窓と胴体の隙間に染み込ませました。
最後に四角い窓パーツにクレオスウェザリングカラーWC09「シェードブルー」を使用して陰影をつけました。
これで、胴体内部の組み立てと塗装が出来上がりました。
次回は胴体外部の製作を行うこととします。
続く。
おまけ:猫の大福さん(19) 箱を踏まないでくれ~
今夜もプラモを作ってますね。
ウム。これが生きがいなのだ。
でも、大福さんがうろついている中、よくプラモを作れますね。
ネコが寝るのを待っていたら、プラモは作れないからね。
壊されたりとかしないですか?
ウム。箱を踏んづけられて、しわになってしまったのだ・・・
あれまぁ。
幸い、中身は無事だったけど、危ないので金属の箱を用意したのだ。
これでもう安心ですね!
ウム!
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