映画「2001年宇宙の旅」の「オリオン号」を製作しています。
前回13個しか完成していなかった客席ですが、残り23個を完成させ、全36個を客室に配置しました。また、胴体に組み込むLED回路も製作しました。
そして、今回は操縦室の内部を製作しました。下の写真が出来上がったものです。何を作ろうとしたのか、説明が必要ですね。
操縦室をどのように作ろうとしているか?
塗装および胴体の継ぎ目の整形の都合から、胴体左右を貼り合わせた後に操縦席を取り付けられるようにしたいのですが、胴体の奥まった部分にあるので、工夫が必要でした。
そこで、自作フレームを製作しました。胴体側には、自作フレームを取り付けるレールとして3mmコの字プラ材を接着し、自作フレームをスライドさせて操縦室を配置できるようにしました。
それでは、今説明した操縦室を含め、実際の製作過程を説明します!
操縦室の作り込み
操縦席の天井の部分にダボがあります。また、外から見ると、天井部分のプラスチックの厚みが気になりますので、電動工具で削っておきました。
タミヤのプラ材各種を組み合わせて、上で説明した自作フレームを製作しました。
自作フレームの先端には各種プラ材で操縦室の内部を製作しました。また、光漏れ対策で一部にアルミ箔を貼りました。
操縦席の椅子
次に、操縦席の椅子を製作しました。
客席製作時に、3mmL字プラ材から操縦席の分の小片も切り出しておきました。
椅子の足としてタミヤの2mm角棒を切り出したプラ材を接着しました。
背もたれになる部分を斜めに削り、さらにその後ろに0.5mmプラ板から3mm×6mmに切り出した長方形のプラ材を接着しました。
アームレストは客席と同様に0.5mm角のプラ材で再現しました。
操縦室各部と椅子をタミヤエナメル塗料で筆塗りして接着しました。
使用した塗料は以下の通りです。
場所 | 色番号 | 色名 |
操縦室床 | XF-9 | 「ハルレッド」 |
内壁下部 | XF-1 | 「フラットブラック」 |
コンソール | XF-1 | 「フラットブラック」 |
椅子 | X-18 | 「セミグロスブラック」 |
胴体内部に仮組してみたところ、椅子の背が高すぎて天井と若干干渉してしまいました。
そこで、椅子の下に取り付けた2mm角棒を取り外して、1.2mmプラ板から切り出した小片を貼り付け、椅子の背を少し下げました。
椅子の少し後ろにトレーシングペーパーを貼り付けました。客席からのLEDの光をトレーシングペーパーが受け、操縦室が光って見えるようにしました。
自作フレームスライド機構
自作フレームをスライドさせて固定するため、胴体内側に「3mmコの字プラ材」を接着しました。
操縦室周辺にもアルミ箔を貼り、光漏れの対策を行いました。そして、胴体前部の左右を張り合わせました。継ぎ目には瞬間接着剤をパテの代わりに塗り、やすりで整形しました。
接合面で光漏れが発生するので、内側にアルミ箔の細切りを貼っておきました。
自作フレームをこのレール(3mmコの字プラ材)に乗せ、スライドさせて胴体の奥に操縦室を配置してみました。
フレームをスライドさせると、窓の奥に操縦室が見えてきました。
さらにスライドさせて操縦室を所定の位置に配置することができました。
何とかそれらしくなってきました。ふぅ~
主翼
細かい作業が続いたので、一息入れて主翼を組み立てることにしました。
主翼は外に行くほど薄くなるように加工しました。
また、主翼上面後端も薄く見えるように、斜めに削りました。
LEDの組み込み
客室と操縦室を照らすための白色LEDの組み込みを行いました。客室の後ろ側にLEDを配置して、LED一つで客室と操縦室の両方を照らすことにしました。
回路そのものはシンプルで、LED、電流制限抵抗、スイッチ、電池を直列につないで構成しました。使用した部品は以下の通りです。
部品 | 個数 |
白色LED | 1 |
330Ωの抵抗 | 1 |
スライドスイッチ | 1 |
電池ボックス(単三乾電池2個用) | 1 |
電池ボックス接続用ケーブル | 1 |
ケーブル | 2 |
穴あき基板から切り出した小片 | 1 |
白色LEDと330Ωの抵抗を穴あき基板の小片にはんだ付けしました。これをケーブルを介してスライドスイッチ、電池ボックス用ケーブルにはんだ付けしました。
出来上がったLED回路基板を客室後部隔壁の裏側に接着しました。基板がしっかり固定されるように、3mmL字プラ材を基板押えとして接着しました。
スイッチは前部胴体の後端に配置されます。胴体後部を取り外し式にしておき、スイッチをON/OFFするときは胴体後部を取り外して操作します。
基板に白色LEDをはんだ付けするときに、LEDの端子を切らずに使用することで、基板を固定した時にLEDが客室後ろ上部に配置されるようにしました。
仮組して光らせてみました。アルミ箔を貼ってある部分と貼っていない部分がくっきりと分かれてしまっています。光漏れ対策が不十分です。
暗いところで光らせると、アルミ箔を貼っていない部分がよりはっきり分かってしまいます。さらなる光漏れ対策を行うことにします。
アルミ箔を上手く貼れば、光漏れを利用した電飾も可能ではないかという気がしてきました。やってみると面白そうです。今後の課題とします。
窓ガラスは・・・
ところで前回、窓ガラスの部品のひけが酷くてが使えないという話をしました。
この部品は使用しないこととし、透明プラ板など、別の素材で作り直した方が良さそうです。窓の開口部に合わせてきれいに切り出す必要があります。次回は窓ガラスの部品を何とかしたいと思います。
つづく。
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