タミヤの1/700「軽巡洋艦 阿武隈」をキスカ撤収作戦時の状態で製作していきます。ウェザリング塗装を行い、リギングを実施。軍艦旗を掲げて、ようやく完成です!
ウェザリング
舷側を中心として、船体各部にウェザリング塗装を施しました。
使用した塗料は以下です。ふき取りが難しいので、溶剤で希釈して塗りました。
- タミヤ スミ入れ塗料「ダークグレー」
- タミヤ スミ入れ塗料「ブラック」
- クレオス Mr.ウェザリングカラー「ラストオレンジ」
舷窓には「ブラック」、アンカーレセスなどのへこんだ部分には「ダークグレー」や「ブラック」を流し込むように塗りました。錆は「ラストオレンジ」を塗って表現しました。
大げさにならないように、控えめに塗ってみました。
後部マストの作り込み
リギングを施す前に、後部マストに追加工作を行いました。今回も主に以下の書籍を参考にしています。
まずは、後部マストにガフと艦尾信号灯を追加しました。
ガフは伸ばしランナーで再現しました。適当なサイズに切ったものを取り付けました。艦尾信号灯は0.1mmプラ板の細切りを使用して再現しました。
およそ5mmと3mmに切り出したものを用意。
5mmのものの端から1.5mmぐらいの位置に3mmのものを直角に貼り付けました。
後部マストに貼り付けました。
艦尾信号灯をクレオスC32「軍艦色(2)」で、マスト上部をタミヤエナメル塗料XF1「フラットブラック」で筆塗りしました。
リギング
リギングはモデルカステンのメタルリギングを用いて行いました。
まずは、前部マストに信号索を取り付けました。およそ1mm間隔で片側に6本、合計12本を取り付けます。位置決めのガイドとして、白い塗料でおよそ1mm間隔の印をつけておきました。
メタルリギングはあらかじめ必要な長さに切り出しておきました。長さを測るのには、デバイダを使用しました。切り出したメタルリギングを目印の位置に接着しました。
接着には、セメダインの「ハイグレード模型用」を使用しました。固まるまで時間がかかりますが、一旦固まると思ったより強度が出ます。また固まった後も柔らかさが残っていて、多少曲がっても外れることはありません。
接着剤が固まった後、マストをクレオスC32「軍艦色(2)」で筆塗りしました。
信号索の下側を接着しました。メタルリギングが細いのと、接着する位置が奥まったところになるのとで、写真の程度に接着するのが精一杯でした。次回製作時は、何らかの対策を考案したいと思います。
次に、艦首から艦尾にかけての空中線を貼りました。参考とした書籍の模型やキットの箱絵を見ると、艦首、艦尾に支柱のようなものがあり、ここに空中線がつながっています。
これを再現するため、甲板の該当箇所に0.4㎜ドリルで穴をあけ、0.3㎜洋白線を取り付けておきました。
前後のマストからの空中線をこの洋白線の頂上に接着しました。
軍艦旗の取り付け
軍艦旗はキット付属の紙製のものを使用しました。組み立て説明書ではⓔまたはⓕを使うように指示されていますので、ⓔを使ってみることにしました。
デザインナイフで切り出して、クラフトボンドで接着し、風になびいた感じに曲げました。そして、旗竿より少し長く切り出したメタルリギングに接着しました。
次に、メタルリギングの上側を旗竿の上側に接着しました。
接着剤が固まったところで、下側を旗竿の根元に接着しました。
舷灯の取り付け
手すりで使用したハセガワの「日本海軍 艦艇用 汎用エッチングパーツA」には、舷灯の部品も付属しています。せっかくですので、これを取り付けてみました。
説明書の通りに折り曲げて艦橋に取り付け、筆塗りで塗装してみました。光る部分は、クレオスC8「シルバー」を塗った上から、ガイアカラーのエナメル塗料の蛍光色を塗りました。右舷は「蛍光グリーン」を塗りました。
左舷には「蛍光レッド」を塗りました。
ブラックライトを当てると光ります。
「軽巡洋艦 阿武隈」(キスカ撤収作戦時)完成!
「軽巡洋艦 阿武隈」完成です!
五番砲が撤去され、対空機銃が増備された姿としました。艦尾甲板に仮置きされたという陸軍の7cm高射砲も再現しました。
「海防艦 国後」と並べてみました。海防艦と比べると、さすがに大きいですね。
映画「太平洋奇跡の作戦キスカ」の写真も追加で撮影しました。
史実とは異なる部分もありますが、なかなか緊張感のあるシーンでしたね。
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