本ブログで製作過程を紹介してきたバンダイ ビークルモデル010「Aウィング」が完成しました。
4機製作した後、作りかけで放置していた2機も製作し、合計6機が完成しました。
改めて、完成品をご紹介いたします。
ビークルモデルの「Aウィング」
ビークルモデルの「Aウィング」には、ひと箱に2機分のパーツが入っていました。
ディスプレイベースは1つ入っており、2機の「Aウィング」を取り付けるためのアダプターが用意されています。
ストレートに製作しても十分にリアルなものが出来上がりますが、よりリアルなものとするため、エンジンの付け根の配管を洋白線で作り直してみました。
また、エンジンとコックピットに高輝度白色LEDを組み込み、光るようにしました。キットのプラスチックを透過すると、ちょうど黄色く光りました。映画のイメージと近く、色の調整は不要でした。
ディスプレイベースに電池ボックスを追加して3Vを供給しています。スイッチを追加して、点灯時にコックピットのLEDをON/OFFできるようにしました。
消灯時
エンジンのみ点灯
コックピットも点灯
最初に2箱分4機を同時に製作した後、作りかけで放置していた2機も完成させました。作りかけの2機は、エンジンへのLEDの組み込みのみを行い、配管、コックピットはストレートに製作しました。
最終的に、全部で6機のAウィングが出来上がりました。
以前に製作した「Xウィング」と並べて撮影してみました。
より完成度の高い最初の4機のうち、2機を「Yahooオークション」に出品しました。
よろしければ、以下をご覧ください。→無事に落札されました。ありがとうございました。
Yahoo! Japan オークション – 完成品 バンダイ ビークルモデル 010 Aウィング … (yahoo.co.jp)
縮尺について
ここで、ビークルモデルの「Aウィング」の縮尺を調べてみようと思います。
まず、縮尺が明記されている1/72の「Aウィング」と「Yウィング」を並べてみました。「Aウィング」の全長は、「Yウィング」のおよそ6割程度ということが分かると思います。
次に、以前製作したビークルモデルの「Yウィング」と、今回製作したビークルモデルの「Aウィング」を並べてみました。この場合も「Aウィング」の全長は、「Yウィング」の全長の6割程度です。
と、言うことは、どうやらビークルモデルの「Aウィング」は、同じくビークルモデルの「Yウィング」と同じ縮尺のようです。
一方、ビークルモデルは縮尺が表記されていませんが、ビークルモデルと同じ金型が使われている「クリアビークルセット」では、「Yウィング」は「1/144」と表記されています。
そのため、ビークルモデルの「Aウィング」も「Yウィング」と同じく1/144と考えてよさそうです。
と、ここまでは良いのですが、バンダイの「タイ・アドバンスド」とファインモールドの「タイ・アドバンスド」を比べてみると・・・
どちらも1/72のはずなのですが・・・「おっと、ここまでにしておこうか。」
たくさん並べると、楽しいですね!!!
製作時のポイント
LEDの組み込み
最初の4機には、エンジンとコックピットにLEDを組み込みました。また、作りかけの2機には、エンジンにのみLEDを組み込みました。
キットはクリア成形ではないのですが、パーツの裏から高輝度白色LEDの光を当てると、光が透過します。試しにエンジン噴射口の裏側から高輝度白色LEDの光を当ててみました。キットのパーツが白いこともあり、高輝度白色LEDの光をよく透過します。
この性質を利用してLEDを組み込みました。
一方、パーツを光らせる部分が未塗装だと、LED消灯時に違和感が残ってしまいます。そのため、光らせたい部分にクレオスC101「スモークグレー」を塗装することで、LED点灯時と消灯時の両立を図りました。
LED点灯時には光がほとんど遮断されません。消灯時の部品のプラスチック感をなくしつつ、点灯時の光を妨げないので、とても便利です。
エンジンのLED(1)
LED側面の光を遮断しつつ、エンジン内部にLEDを固定するためのガイドとして、プラパイプを使用しました。
外側にアルミ箔を貼り、さらにウェーブの「Hアイズ1」に含まれる6㎜のレンズに接着しました。
これをガイドとして、エンジンにLEDを取り付けました。
光が漏れないようにするため、エンジンの内側にもアルミ箔を貼ったのですが、まだ不十分でした。
そこで、下塗りとしてクレオスGX-2「ウィノーブラック」で塗装しました。
この後、エンジンに組み込んだLEDの配線が外れるトラブルが発生しました。修復の過程で再び光漏れも発生し、修復に手間取ってしまいました。LEDを組み込む時点で十分に覆っておいたほうがよい、ということが分かりました。
エンジンのLED(2)
最初の4機の反省を踏まえ、作りかけの2機ではLEDの組み込み方を変えてみました。LEDとプラパイプを組み合わせたものを、さらに径の大きいプラパイプで覆い・・・
端子側をエポキシパテで覆ったうえで、クレオスのC8「シルバー」を筆塗しました。
これでもまだ噴射口周辺などで光漏れが発生しましたが、最初の4機と比べて大幅に軽減されました。最初にきちんと作り込んでおかないと、後で苦労することになってしまいますね。
コックピットのLED
最初の4機の製作では、コックピットにもLEDを組み込みました。コックピット内部を削り込み、LEDを組み込むための穴を開けました。
エンジン噴射口と同様に、LED消灯時の違和感をなくすため、キャノピーの窓ガラスの部分をクレオスC101「スモークグレー」で塗装しました。窓枠はクレオスC92「セミグロスブラック」で塗装しました。
そして、キャノピーの底面にアルミ箔を貼る、などの光漏れ対策を行いました。
「スモークグレー」で塗装した部分はLEDの光を透過させ、「セミグロスブラック」で塗装した部分は光が遮断されるので、ガラスの部分のみを光らせることが出来ます。
給電端子
機体に組み込んだLEDへの給電はディスプレイベースに組み込んだ電池ボックスから行うようにしました。ピンソケットを機体に組み込み、ピンヘッダーでディスプレイベースと接続することで、ディスプレイベースから取り外すことも出来るようにしました。
コックピットが光る最初の4機では、エンジンのLEDが点灯しているときに、コックピットのLEDのON/OFFを行えるようにしました。
これを行うため、給電端子は3ピン分を使うこととしました。
エンジンのみ光る作りかけの2機では、2ピン分を組み込みました。
エンジン付け根の配管
このキットでは、エンジン付け根の配管が板状に成形されています。
最初の4機では、これを削り落として、洋白線で作り直しました。
そして、プライマーを塗った後、フラットブラックを塗りました。
作りかけの2機では、キットのまま製作し、黒く塗り分けました。
ディスプレイベース
最初の4機については、キット付属のディスプレイベースに電池ボックス、給電端子などを追加して改造しました。
一つのディスプレイベースで「Aウィング」を2機ディスプレイすることが出来ます。
作りかけの2機のディスプレイベースは、電池ボックスに支柱を追加して自作しました。
支柱を長くすることで「Aウィング」を高い位置にディスプレイできるようにしました。複数の「Aウィング」をより立体的に並べることが出来ます。
塗装
使用した塗料は以下の通りです。
白い部分 | クレオスMr.カラー | C68+C189 | グランプリホワイト + フラットベース |
赤い部分 | クレオスMr.カラー | C81+C189 | あずき色 + フラットベース |
濃いグレーの部分 | クレオスMr.カラー | C31 | 軍艦色(1) |
薄いグレーの部分 | クレオスMr.カラー | C11 | ガルグレー |
窓枠 | クレオスMr.カラー | C92 | セミグロスブラック |
最初に作った4機のうち2機は、ボックスアートのイメージで塗装しました。1機はグレーの部分がない状態、もう1機はグレーの部分を追加した状態としました。グレーを追加した機体は、1/72の「Aウィング」や書籍の写真も参考にしました。
次の2機は両方にグレーの部分を追加しました。1機は1/72の「Aウィング」と同じイメージで塗装しました。もう1機は1/72の「Aウィング」とは異なるパターンでそれらしくグレーの部分を加えました。
作りかけの2機のうち1機はグレーの部分なし、もう1機はガルグレーの部分のみを加えてみました。
製作過程(リンク)
「Aウィング」の製作過程につきましては、以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(1)製作開始
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(2)エンジン、機体の組み立て
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(3)配線の組み込みに手間取ってしまった。
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(4)機体が完成!ディスプレイベースは・・・
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(5)ディスプレイベースの改良
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(6)作りかけの製作を再開した
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(7)ディスプレイベースを作って完成!
ご覧いただき、ありがとうございました。バンダイのビークルモデル「Aウィング」でした。
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