ハセガワ1/32の「F6F-3/5ヘルキャット」が完成しました!
パイロットの塗装指示として、販売完了となった塗料が指定されていたり、最後まで油断できないキットでした。いろいろと手こずった分、完成した時の感慨はひとしおでした。
コックピットの仕上げ
計器板の部品ですが、組み立て説明書では全体をフラットブラックで塗装するように指示されています。
一方で、2011年8月号のモデルアートの作例では、計器板は機体内部色で塗装されており、メーターなど計器板に取り付けられた機器がフラットブラックで塗装されていました。
モデルアートの作例を参考に塗ってみました。
使用した塗料は、以下の通りです。
- 計器板:クレオスC351「ジンク・クロメイト タイプ1」
- 照準器:タミヤエナメルカラーXF1「フラットブラック」」」
- 計器類:タミヤエナメルカラーX18「セミグロスブラック」
- 目盛など:タミヤエナメルカラーXF2「フラットホワイト」
計器板を接着。照準器のクリアパーツも接着しました。計器板の上、胴体上面のキャノピー内側の部分には、タミヤエナメルカラーXF1「フラットブラック」を塗って、防眩塗装を再現しました。
キャノピー前部とボディの間に隙間が空いてしまいました。キャノピー側の接着部分を慎重に削りました。塗装する前に確認しておくべきでした。
キャノピー前半を接着。後半のスライドして開く部分は開状態の位置に仮止めしました。
ちなみにモデルアート(2011年8月号)によると、キットが再現している背もたれは「F6F-5」の特徴のようです。途中で「F6F-5」とすることにしてよかった!
パイロット
パイロットを組み立て、継ぎ目を処理して塗装しました。
組み立て説明書では、フライトスーツをクレオスC53「ライトカーキ」で塗るように指定されていますが、クレオスのサイトで確認したところ、C53は欠番となっていました。この塗料は現在販売されていないようです。
そこで、手元にあったタミヤ1/48「ブリュースター B-339 バッファロー」の組み立て説明書を見てみました。イギリス連邦空軍とアメリカ海軍のパイロットが掲載されています。
アメリカ海軍のパイロットは、襟の部分が「ヘルキャット」に付属のパイロットと違っています。
イギリス連邦空軍のパイロットは、半そで半ズボンだけど襟は「ヘルキャット」に付属のものに近いですね。
キットに付属していたパイロットは、イギリス軍のパイロットの冬バージョンということ?
上半身はライフジャケットで黄色ということにして、タミヤの塗装図も参考に塗装してみました。
顔はXF-15「フラットフレッシュ」で塗った後、タミヤスミ入れ塗料「ピンクブラウン」で陰影をつけました。目の部分は白目をXF-12「明灰白色」で塗り、黒目、眉毛などはXF-10「フラットブラウン」で塗りました。
金具はX-18「セミグロスブラック」で塗った上からX-11「クロームシルバー」で塗りました。
その他、使用した塗料を以下にまとめておきます。
フライトスーツ | XFー57 | バフ |
ライフジャケット | XFー3 | フラットイエロー |
ライフジャケットの下塗り | XFー60 | ダークイエロー |
飛行帽 | XF-10 | フラットブラウン |
グローブ | XF-64 | レッドブラウン |
パラシュート | XF-10 | フラットブラウン |
ゴーグル | X-18 | セミグロスブラック |
ゴーグルのレンズ | X-13 | メタリックブルー |
金具類 | Xー11 | クロームシルバー |
イヤホンのケーブル | XFー24 | ダークグレイ |
パイロットをコックピットに乗せてみようと思いましたが、キャノピーと干渉して乗せられません。幸い、背もたれを外すことができたので、乗せてみました。
背もたれを接着しなおしました。キャノピーはパイロットを乗せてから接着するとよいです。
モーター電源用ケーブルの処理
モーターに電源を供給するための赤と青のケーブルを、尾脚収容部から外に出しています。これを目立たないようにまとめました。
以前、書店の文具コーナーでたまたま見つけた茶色いマスキングテープを使用しました。
元々は、細切りにして1/35のライフルなどのスリングとして使用できるのでは、と思って購入しておいたものです。意外なところで役に立ちました。
汚し塗装
グロス塗装の艦載機の場合は、どのように汚れるのか、実機写真を眺めながら考えてみました。
- エンジンからの排気ガスの汚れはあるはず。実機写真でも派手に汚れている。
- 甲板上に係止されていれば、強い日差しによる退色もあるはず。
- パイロットの乗り降りに伴い、塗装が痛むはず。
- 機銃の排気煙もある。
- 機体は常に整備されているはずで、錆やほこりは目立たないはず。
ということで、退色と排気ガス汚れをメインとして汚し塗装を施すことにしました。初めにクレオスMr.ウェザリングカラーWC05「マルチホワイト」でフィルタリングを実施。
違和感を抑えるため、控えめに施してみました。
次に、パイロットの乗り降りに伴う塗装の痛みをチッピングで再現してみました。実機の写真を見てもあまり痛みは目立たないようなので、控えめに追加しました。
エンジンからの排気ガスによる汚れを、タミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」および「ウェザリングマスターBセット」の「スス」で再現しました。
「ウェザリングマスター」は奥まったところに塗りにくいと思いましたので、あらかじめ「フラットブラック」を塗った上から「ウェザリングマスター」で汚しを行いました。
実機の写真を参考に、主翼付け根のススは前から後ろに向かって三角形に広がるように塗りました。
機関銃の排気煙による汚れも追加しました。
実機写真では、空薬莢排出口からのススも認められましたので、再現してみました。
以上で完成です!3月より作り続けて、ようやく完成しました。
失敗やトラブルが多かったですが、何とか形にできて良かったです。
マイクロビットでプロペラを回すこともできましたし、これで良しということにします。
次回からレベル1/32「VWケーファ(ビートル)」を製作していきます。
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