以前製作したエレール1/43「シトロエン11CV」をご紹介いたします。
シトロエン11CV
この車、みなさんご存じですか?シトロエンの11CVという車です。通称「トラクシオン・アヴァン」と呼ばれ、前輪駆動、モノコック構造を特徴としています。1930年代に生産が始まった車ですが、その当時すでに前輪駆動、モノコック構造を採用していたとは、さすがシトロエンは前衛的ですよね。
ところで、「11CV」って、なんて読むんだろう?「2CV」という車があるのですが、この場合は「ドゥ シー ヴォー」と読むので、11の読みが分かればよいですね。調べてみたら「オンズ」と読むようです。なので、「オンズ シー ヴォー」でいいのかな?
1/43は、ミニカーではよくあるスケールですが、プラモでは珍しいですね。
塗装について
この作品は、以前、愛知県長久手市にあるトヨタ博物館を訪れたときに展示してあった「シトロエン11B」をイメージして作成しました。黒いボディーとクリーム色のホイールの車両でしたが、ホイールが思いのほか黄色っぽかったのが印象的だったのです。
タイヤの塗装は筆塗りですが、ムラになってしまいました。小さい模型であまり目立たないのですが、拡大して撮影するとみっともないことになってしまいますね。もっと上達せねば。
改めてトヨタ博物館のサイトを調べてみたら、ホイールの真ん中の部分が黒で塗装されていて、自分が作ったのと違ってました。(写真を撮ったはずだけど、見つかりませんでした。)
一方、キットのパッケージでは真ん中部分も黄色で描かれておりました。初めてキットのパッケージを見たときは、「なんでこんなに黄色いんだろう?」と違和感を覚えましたが、実車を見て合点がいき、「こいつを作ろう」という気になったのです。ホイールを塗りたくて作ったようなものです。
キットとトヨタ博物館の車両では、ホイール真ん中部分の形状も違うようです。いろんなタイプがあったのかもしれません。
内装はニュートラルグレー、インパネは自分の勝手なイメージで、茶色系で塗装しています。ハンドルの黒は、これで間違いないと思います。何しろ極小の模型で、写真がうまくとれていないですね。
そして、古い車は車体各部のメッキパーツが魅力ですが、これを塗装で再現するのがなかなか難しいです。この時は、クレオスsM08「メッキシルバーNext」を使用しました。
一瓶1000円くらいする高価な塗料ですが、普通のシルバーでは得られない輝きというか、質感が魅力の塗料です。ただし、塗装には手間がかかります。
まずは、下地をつるつるに磨き上げ、黒を塗装します。そして、黒塗装した部分をさらに磨いてつるつるにし、その上からエアブラシでふんわりと塗装する必要があるのです。
このシトロエンは、ボディー色を黒で塗装したので、メッキ部分も一緒に塗ってしまい、クリアーも一緒に塗ってつるつるになるようにしました。1日以上放置して塗料を乾かし、マスキングを行ってから「メッキシルバーNext」を塗りました。
黒くない車の場合は、ボディー色を塗って、クリアーを塗って、マスキングして、黒で塗って、となるので、通常より少ない手間で製作できました。
グリルのほかに、ドアノブやフロントウィンドウの枠などをマスキングしました。細切りにしたマスキングテープでシルバーの部分との際をマスキングした後、大きめに切り出したマスキングテープでその周辺を覆いました。そして、メッキシルバーNextで塗装しました。
フロントグリルは、全体をメッキシルバーNextで塗った後、黒い部分をフラットブラックで筆塗りしています。
ホイールはクリーム色で塗った後、マスキングして黒で塗装し、メッキシルバーNextを塗りました。黒い四角い部分はフラットブラックを筆塗りしています。ホイールの塗装が一番手間がかかっています。
ナンバープレート下部の赤いブレーキランプが良いアクセントになると思います。
組み立て時の注意点
最近お店で全く見かけないので、このキットを作ることはなかなかないかもしれませんが、組み立て時の注意点を一つ。(通販サイトでは、まだ売っているところがあるようです。)
小さい模型で、部品数も少なくシンプルな構成でしたが、そのまま組み立てるとフロントフェンダーの下が筒抜けになってしまいます。ストレート組で筒抜けのままですが、ここは何らかの処置をするべきでした。
ただし、小さい模型なので、この角度で見ることはあまりないかもしれないです。開き直ってそのまま作ってしまうのもありかもしれません。
ご覧いただき、ありがとうございました。エレールのシトロエン11CV「トラクシオン・アヴァン」でした。
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