【プラモ】メビウスモデル1/55「ムーン・バス」の製作(5)内壁の修正、天井の電飾の準備

SF

みなさん、こんにちは。青木鳥です。

いよいよ実機と形状が異なるキャビンスペース内壁の修正に着手しました。出来るだけ映画と同じように機体内部を再現したかったのですが・・・

・・・雰囲気だけ再現するので精一杯でした。今回製作した部分から説明していきます。

内壁の修正に着手

以前にも説明しましたが、キットと実機では、機体後部の窓から床にかけての形状が異なっています。

実機では、窓の下の内壁は、窓と同じ面で続いているのですが、キットでは奥まった位置に配置されてしまっています。

また、その先の形状も異なっています。実機では、内壁が内側に「く」の字型に折れ曲がった後、床から立ち上がる垂直面とつながっていました。

窓と同じ面で内壁が続き、途中で2回折れ曲がって、床に垂直につながる。

どこまで修正しようか悩んだのですが、とにかく手を動かしてみることにしました。

内壁を部分的に製作してみた。

初めに、窓の下から続く部分を作成するため、0.5mmプラ板を切り出しました。

次に、内壁に張られているクッション材を再現します。オリジナルの部品を参考に2mm半円プラボウを貼ることにしました。使用したのは、エバーグリーン「プラボウハーフラウンド直径2mm」です。

切り出したプラ板に半円プラボウを3本貼りました。

出来上がったものの裏側に、窓の下に接着する時のガイドとなる部品を追加します。プラ板、L字プラ棒から部材を切り出しました。

用意した部材を自作した内壁の裏側に接着しました。

所定の位置に配置してみましたが・・・

内壁が内側に「く」の字に折れ曲がった先の部分が収まる余裕がないですね。

機体形状とのつじつまが合わない?

各部品の位置関係を確認してみることにします。

窓枠の内側の面に対して、キットの内壁の部品(部品番号6,7)の垂直面が奥に配置されている、ということのようです。

床板も仮組してみました。

内壁の垂直面をもう少し内側に配置し直そうとすると、キャビンスペース前端のバルクヘッドの開口部と干渉してしまいます。

これを手直ししようとすると、床板(部品番号2)やバルクヘッド(部品番号12)も修正が必要です。う~ん、どうしようか・・・

ここで、改めてDVDの画面を見ながら実機と比較してみました。すると、新たに次のような相違点が見つかりました。

  1. 窓前後と隔壁、機体後面との間に、実機にはない空間がある。
  2. 窓の間の梁が簡略化されている。

順番に説明します。

窓前後と隔壁、機体後面との間に、実機にはない空間がある。

映画では、機体後部窓の前側はそのままバルクヘッド(部品番号12)に垂直に接しているのですが、キットでは窓とバルクヘッドが接していません。

また、機体後部窓の後ろ側は機体後面(部品番号10)に接しているのですが、キットではこちらも接していません。

これを修正するには、機体形状を大幅に変更しないといけなくなりそうです。

そもそも機体の外部形状と内部形状のつじつまが合っていない、ということかもしれません。

窓の間の梁が簡略化されている。

キットでは、客席窓の間に控えめな梁が彫刻されています。天井の梁からつながる形で室内に張り出していますが、内壁には梁が再現されていません。

実機ではこの梁はもっと大きく内部に張り出しており、さらに床まで続いています。また、それぞれの梁には消火器のようなものが取り付けられています。

雰囲気だけでも再現してみました。

以上を踏まえて、完全再現はあきらめて、雰囲気だけ再現してみることにしました。実機とは以下を変更することにしました。

  • 窓枠の面から続く部分を少し奥に配置する。
  • 「く」の字に折れ曲がった部分の幅を減らす。
  • 窓の間の梁は雰囲気だけ再現する。

まず、上で作成した窓枠の面から「く」の字に折れ曲がった先の部分を製作しました。0.5mmプラ板から切り出した帯に2mm半円プラボウを2本接着しました。(実機通りに作る場合は、半円プラボウが4本必要です。)

キットの内壁の部品の垂直面はそのまま利用することとし、自作した「く」の字の部分を窓枠の下に接着しました。

2mm角棒を削って窓枠の間の梁を製作しました。

マスキングテープで窓の間に仮止めしてみました。

もう少し形状を整えたいと思いますが、窓枠の間の梁は天井の梁とつながっており、上端の形状を天井の形状に合わせる必要があります。

胴体下部と組み合わせてみました。

一方、今回はLEDを組み込むため天井にも手を加えます。そのため、窓枠の間の梁の製作はここで中断し、先に天井を製作することにします。

天井の電飾に着手

キャビンスペースの天井には、四角い蛍光灯のような照明が埋め込まれており、室内を白い光で照らしていました。キットの天井は厚さおよそ1mmの板状の部品で、室内側に照明が彫刻されています。

キットの部品のままでは、何かを組み込む余地は全くないです。そこで、プラ板で内張を作成してスペースを確保し、チップ型LEDを組み込んでみることにします。

とはいえ、チップ型LEDを使うのは今回が初めてです。果たしてうまくいくのだろうか・・・

チップ型LEDを入手

悩んでいても仕方がないので、チップ型LEDを光らせてみることにしました。通販でチップ型LEDを購入。すると、テープ状のパッケージに格納された状態で届きました。

写真の黄色くて四角いものがチップ型LEDです。黒いテープ状のパッケージのくぼみにはめ込まれた状態で、上から透明のビニールの帯で押さえられています。

黄色い面が発光します。裏側にはダイオードを示す三角形の記号が描かれています。両端が電極で、ここから電力を供給します。とにかくめちゃくちゃ小さいです。

2つのLEDを取り出してみました。左が端子の面、右が発光面です。

この小さい素子を上手く扱うことができるのか?

チップ型LEDのはんだ付けにチャレンジ

さっそく試してみます。電極に導線をはんだ付けして、乾電池で光らせてみることにしました。

使用した銅線は0.2mmのポリウレタン銅線です。導線同士が接触してもショートしないように、銅線の表面にポリウレタン樹脂が塗布されています。はんだ付けする場合は、樹脂をやすりなどで取り除いておきます。

LEDには極性があり、+極とー極が決まっているので、注意が必要です。

また、チップ型LEDは熱に弱いので、迅速にはんだ付けを行う必要があります。そこで、チップ型LEDと導線をマスキングテープでアルミブロックに固定しました。

チップ型LEDと導線の位置を決めておくことで、作業時間を短縮できるはずです。また、アルミブロックで素早く放熱することができると考えました。

はんだごてはこて先の細いものを用意し、さらに温度調節用のパワーコントローラーも併用することにしました。

片方の導線をはんだ付けしてみました。非常に細かいのですが、拡大鏡を使用することで、何とかはんだ付けすることが出来ました。

続いて、もう一方の端子もはんだ付けを実施。

単三乾電池2本を直列に接続して3Vを供給してみたところ、非常に明るく光りました。

ただし、0.2mmのポリウレタン銅線は非常に細く、ワニグチクリップで挟むのが難しいです。取り扱いを容易にするため、基板にはんだ付けして、通常の太さの導線も追加しました。

基板を保護するため、収縮チューブをかぶせて完成です。

次回はいよいよ天井の照明の電飾を行いますが、難易度はかなり高そうです。

無事に完成させることは出来るか?

つづく。

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