【プラモ】ハセガワ1/32「F6F-3/5ヘルキャット」の製作(3)凸彫のリベットの修復が上手くいかない・・・

航空機

ハセガワ1/32の「F6F-3/5ヘルキャット」を製作しています。前回、後方視界用窓を開口するときに誤ってリベットの部分を削り落としてしまいました。

後方視界用窓は塞いで「F6F-5」として組み立てることにしました。なんとか凸リベットを復活させたいと思い、いろいろと試してみましたが、結局うまくいかなかったです。今回は、失敗の記録です。

後方視界用の窓を塞ぐ。

初めに、開けてしまった後方視界用窓を塞ぐため、1.2mmプラ板の蓋を切り出しました。最初は大きめに切り出し、少しづつやすりで削っていきました。

機体の開口部の裏側には、1.2mmプラ板を適当に切り出したものを貼っておき、切り出した蓋をはめ込んだ時に止まるようにしました。

開口部との隙間がなるべく少なくなるように蓋を削っていきました。特に、リベット側の隙間が少なくなるように気を付けました。

機体の表面は微妙な3次曲面になっているので、蓋も表面を削って機体の表面になじむようにしました。

蓋の向きが分からなくなるので、裏側に印をつけておきました。

蓋の形が開口部になじんできたところで、瞬間接着剤で接着し、隙間に瞬間接着パテを塗りました。

胴体を組み立てた後、継ぎ目の隙間と一緒にこの部分も埋めることにしました。

胴体の組み立て

後方視界用窓の開口部と蓋の隙間がなくなってきたところで、機体を組み立てることにしました。最初に機体内部をクレオスC351「FS34151ジンク・クロメイト タイプ1」で塗装し、クレオスのフィルタリングリキッドWC12「フェイスグリーン」でフィルタリングしました。

尾脚収容部も同様に塗装しました。塗装した部分の周囲が若干黄色っぽくなっていますが、これは最初にクレオスC352「FS33481クロメイトイエロー・プライマー」を塗ったからです。

どちらも米軍機の機体内部に塗られている色で、どちらを塗るか迷って「FS33481クロメイトイエロー・プライマー」を塗ったのですが、モデルアート臨時増刊「プラモデルカラーガイド」で確認して塗りなおすことにしました。

この本によると、

  • 「FS34151ジンク・クロメイト タイプ1」:コックピット内部、脚収容部など、外から見えるところに塗られていた。
  • 「FS33481クロメイトイエロー・プライマー」:機体内部の見えないところに塗られていることが多い。

ということのようです。コックピットを挟んで胴体左右を接着しました。計器板は後から接着できるので、まだ取り付けていません。

胴体左右を接着する時は、各部のスジボリがなるべくずれないように気を付けました。例えば機首など、スジボリを合わせて接着すると合わないところが出てきます。これは後でパテやプラ板を用いて修正することにします。

また、コックピット後ろ側の上部に隙間ができます。

この部分がなるべく平らになるように接着し、隙間をパテ塗りとやすり掛けを繰り返して平らにしました。側面の後方視界用窓も同様に処理し、マスキングテープをガイドにしてリベットを埋める穴をあけてみました。

リベットのラインがまっすぐにならず、ヨレヨレになってしまいました。うまい方法を考える必要があります。この穴は瞬間接着剤をパテ代わりにして埋めました。

リベットの修復 トライ1:目盛りを描いたマスキングテープをガイドにする。

まずは、上で行った方法です。ケガキ針で小さな穴をあけ、伸ばしランナーを接着して余分な部分を切り取ることで凸リベットを修復できるのではと思い、試してみました。ランナーの平らな部分にリベットを追加してみます。

ケガキ針

初めに、胴体のリベットの間隔を測ってみました。リベットの間隔は多少ばらつきがあるようです。ノギスで測ってみたところ、0.7mm~0.8mmぐらいでした。

リベットを並べるためのガイドとするため、マスキングテープにおよそ0.7mm間隔で印をつけたものを用意しました。

リベットを追加するため、ランナーの平らな部分を切り出しました。

先ほど用意したマスキングテープを貼り付け、印の部分をケガキ針でつついて穴をあけました。

ケガキ針で開けた穴に瞬間接着剤で伸ばしランナーを接着しました。

余分をニッパーで切り取って、やすりで軽く削ってみました。

さらに色を塗ってみました。

この方法でリベットをまっすぐに並べるのは難しかったです。固いものをガイドにすればよいかもしれません。

リベットの修復 トライ2:メタルメッシュをガイドにする。

そこで、マスキングテープの代わりにファインモールドの「メタルメッシュあみ目・正方形08」を使ってみることにしました。

メタルメッシュをマスキングテープで固定して、あみ目をガイドにしてケガキ針で穴をあけました。

マスキングテープをガイドとした時より上手く並んだと思います。

伸ばしランナーで凸リベットを追加しました。

色を塗ってみました。接着剤のはみだしに気を付けるのと、リベットをもう少し細い伸ばしランナーで追加すれば、行けるかもしれないと思いましたが・・・

機体の部品で試してみようとしたところ、メタルメッシュの位置決めと固定がどうにもうまくいきませんでした。

リベットの修復 トライ3:穴をあけたマスキングテープをガイドにする。

そこで、上の2つの方法を組み合わせてみることにしました。平面の板の上に貼り付けたマスキングテープに、メタルメッシュをガイドとして穴をあけ、このマスキングテープをガイドに機体にリベットの穴をあけるのです。

マスキングテープをアルミブロックに貼り、その上にメタルメッシュを固定しました。

ケガキ針でつついて、印をつけました。

ランナーにこのマスキングテープを貼り付け、細めの伸ばしランナーでリベットを追加してみました。

まだ間隔がそろっていませんが、直線上には並びました。もしかしたら、この方法でうまくいくかもしれない、という気がしてきました。

消えてしまった凸リベットの修復

リベットを追加する前に、コックピット後ろ上部を塗装しました。

  1. クレオスC351「FS34151ジンク・クロメイト タイプ1」で塗装
  2. クレオスのフィルタリングリキッドWC12「フェイスグリーン」でフィルタリング

マスキングテープの穴を目立たせるため、周辺をサインペンで黒く塗って、機体の部品に貼りました。

印の位置に穴をあけて伸ばしランナーでリベットを追加しました。

上手くいったような気がしたので、色を塗ってみると・・・

本来のリベットと比べて大きすぎて違和感が・・・なんてこった!

別の方法を考えることにします。

つづく

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